小暑の自生地はノカンゾウが全域で、ゴマノハグサの花も見られそうです
公開日:2023年07月08日 最終更新日:2023年07月08日
2023年7月7日の小暑は朝からテレビが熱中症対策を十分するよう繰り返していた。
10時47分に着いた自生地はまさに夏の装いだった。もう背丈よりはるかに高いオギを分け入った中央観察路では懐かしいウマノスズクサの花が見られた。ジャコウアゲハの食草として知られるこのつる植物は茎まで食べらて枯れてしまう。試みに葉を裏返してみるとなんと5個も卵がついていた。食欲旺盛な幼虫たちが元まで枯らさないように育ってくれることを願うばかりだ。
少し行くとガガイモの葉が見え花も一輪ついていた。ヘクソカズラも見られる。ヒルガオの花もあった。ゴマノハグサも長い花序を空に向かって突き出し今にも花を開きそうだった。
シオデは雌雄の花とも見られた。バアソブの蕾は見られたが、さすがにコカモメヅルの花は閉じていた。白花サクラタデの花もみられたが、とにかく中央のクヌギの下の木影に行くまでも大変だった。カメラをタオルで覆って直接太陽光に曝さないようにしないとオーバーヒートしそうだった。
でも、今日の主役はやはりツルボラン科のノカンゾウ。ベニカンゾウも見られたが普通種が多く見られた。北観察路の鴨川寄りのハンゲショウも結構増えてきた。オカトラノオ属はノジトラノオのような見事な花穂はあまり見られなかったが、全域で特徴的な花穂を見せていた。
左は花の残りも少なくなったオトギソウ科のトモエソウ。
鴨川寄りのブッシュでクロバネツリアブが2匹で絡み合っていた。そのうち一匹が葉に止まったままになりその前をもう一匹が左右に飛んでデモンストレーションを始めた。オスのディスプレイ飛行で間もなく交尾かと動画にして興味深く見ていたが2~3分経っても全く変わらずあきらめた。
1時間半くらいの観察時間だったが、持って行った水は残り少なくなり、ぬるま湯になっていた。