さいたま市市民活動サポートセンター さポット星のしずく活動報告福祉、たすけあい第69回 星のしずく*自死遺族の集い開催報告

第69回 星のしずく*自死遺族の集い開催報告

公開日:2025年02月18日 最終更新日:2025年02月18日

2025年2月16日(日曜日)は対面の集いでした。

少し寒さがゆるみ穏やかな天気のさいたま市内で、公共施設の集会室を使って行いました。

 

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📷島の星山『星高山』@島根県/ツナグよっちゃん様より

 

 

 

参加者は21名様

子が他界された方々、パートナーが他界された方々が集いました。

 

はじめに自己紹介の一巡。

 

近況等交えながら、ご自身の気持ち、亡き大切な人への想いの他にも、ご自身で行ってみたイベントから得られた情報等のシェアもありました。

貴重なお話をありがとうございます(^^)。

 

 

私も、日にちは違えど同じテーマのアート展「あなたがいない「  」をどう埋めるのか探しています。何かを失いながら生きていく私たちの声とグリーフケア~」というような長いタイトルではありますが、上野で開催されていたそのイベントトークショーで、印象に残ったお話しをいくつかさせていただきました。

 

喪失による悲嘆、グリーフの症状、その状態を「グリーフ・フラワー」という花のイメージにして説明されたお話しが、決して綺麗ごとにできない悲嘆の状態なのに、美的な喩えがストンとこころに入ってきたのが印象的でした。

 

悲しみだけでなく、怒りや憤り、自責、様々な感情の花びらで開花したかのような「グリーフ・フラワー」は、その状態も誰一人同じものはない。

土壌も違うであろうし、風に吹かれたり雨に打たれたりすることにより(外部からの刺激により)様子も常に変化し続けている。

そういうお話しでした。

 

以前よく言われていたのは、「グリーフには段階があり~それを順序よくクリアしながら、いずれは受け入れてゆく」というような定説じみたものですが、私はそれに当てはまらなくて事後当初不安になったことがありました。

なので、その状態、そこからどうなってゆくのかも一人一人違うものなのだと解っていただいたようで、当事者としてホッとしました。

 

 

全体でのお話しのあと、5テーブルに分かれて、グループミーティングに入りました。

 

 

▼①②③④グループ(子が他界)

 

― 現状について ―

 

・一日一日を過ごすのがやっと、先の想像がつかない。

・事後、家族全体が何かうまくいかなくなってしまった。

・こんな状況下で悩み事が出てくると、以前より気持ちが落ち込みやすい。

・様々な年齢の他の子を見るたび、自分の子と重ねてしまい悲しい。

・どの場所へ行っても思い出があるので辛いけれど、亡き子の見ていた景色を見て我が子の気持ちを感じてみようと訪れた場所もある。

・詳細を伏せている上で、周囲への対応状況。

 

 

― 様々な想い ―

 

・亡き人の苦しみに気づかなかった後悔、気づいていても救えなかった後悔。両者の想い。

・家族であっても違う考え方、感じ方。

・死という言葉(死ぬほど暑い、死ぬかと思った等)に対するデリケートな想い。軽はずみに口にしてほしくない。

・死は終わりではない、心に亡き大切な人の居場所がある。

 

 

― セルフケア等 ―

 

・気持ちや想いを書き出すことで、心を整え落ちつかせていく。

・大切な人のために何かをして過ごしたり、集中して過ごす時間が時薬になっていく。

・大切な人が残していったミッションをコンプリートすると、喜んでくれたと感じ、生きている。

 

 

― この場の感想etc. ―

 

・同じ境遇の方のお話しは心に響き、気づきもある。

・普段は仮面をかぶって生活しているので此処ではホッとする

・家族とも話せずにいたが、参加して久しぶりに話すことができ、涙をこぼすことができた。

・自責の念を抱える方へ、優しく寄り添ってくれる遺族仲間の姿。

・一般社会でも、配慮がある方は死因には触れてこないものだ。

他、『法事』『供養の仕方(お盆等)』『年賀状』に纏わる話題。

 

 

▼⑤グループ(パートナーが他界、子が他界)

 

事後の周囲の対応によっては、自責をあまり感じずに済んだ方のお話。

 

普段通りの生活の中で突然他界したように見えた場合と、精神科通院等されていた方が他界した場合の、遺族のメンタルの違い。

 

ご結婚される前の、恋人時代のお話にも遡り、懐かしい反面つい先日のことのようでもあったり、苦悩だけでなく、愛おしく切ない気持ちもわかちあえたように思いましたが、いかがでしたでしょうか。

 

 

 

参加された皆様、長時間お疲れ様でした。

ありがとうございました。

 

閉会後は希望者8名程で場所を移してクールダウンの時間を持ちました。

 

クールダウンの他に、法的な問題、第三者委員会についてのご相談やご質問も(場合により)個別でも承りますので、少しでも気になっている方は、スタッフの方にお声がけくださいね。

 

 ◆ ◆ ◆

 

次回、3月の星のしずく開催日について。

◆第70回 対面の集い

2025年3月15日(第3土曜日)

受付13:15より

13:30~16:00 わかちあいの会

(閉会後クールダウン茶話会あり☆任意でどうぞ)

会場⇒東大宮コミュニティーセンター

4階【第1+2集会室】🔰初めて使う集会室です。

(JR東大宮駅西口徒歩3分)

 🌸JR宇都宮線<<上野東京ライン>>

 🌸JR宇都宮線<<湘南新宿ライン>>

 🌸駐車場 駐車台数8台(無料)※駐車場に限りがあります

 

※対面の集いはお申込不要です。

お気持ちが向きましたときにご参加いただければと思います。

 

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🔴東京シンポジウム『自死と差別を考える』~自死遺族等の権利保護研究会

 2025年3月29日(土)13:30~16:30

 東京駅前TKPカンファレンスセンター2A(2階)⇒詳細はこちら

 

🔵自死遺族の集い

<2024年度さいたま市ふれあい福祉基金補助事業>

星のしずく・インフォメーション

★2月23日(日)アートワーク第2回お供え和菓子作り『虹色練り切り』◎東大宮コミセン

 お問い合わせ hoshinoshizuku0922@gmail.com

 ➡星のしずく*管理人

 

🔵第三者委員会について

AmebaBlog/バトンさん

さいたま市南浦和中学校 調査報告書リンク

 

🔵自死と向き合い、遺族とともに歩む

⇒『法律・政策―社会的偏見の克服に向けて』手引書フリーDLぺージ

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