さいたま市市民活動サポートセンター さポット活動報告自然、環境、生き物共生ノカンゾウがツルボラン科なのをご存じですか?

ノカンゾウがツルボラン科なのをご存じですか?

公開日:2023年06月22日 最終更新日:2023年06月23日

2023年6月21日の夏至は雲が多い空模様で風はほとんどなかった。
サクラソウ自生地は大きいヨシは3mくらいになり、オギも2mくらいになって観察路からの左右の見通しは全く効かなくなった。11時頃の自生地は鳥の声も全く聞こえず静寂の世界だった。

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観察路は柵から2~30cmまで植物を茂らせ狭くなっていた。所によってはロープを張って観察に訪れる人は通れるようになっていた。犬の散歩の人やジョギングの人は入るのためらういい方法だ。
作業の人たちとも会ったが「蚊が多いから気をつけてください」と気さくな人たちだった。

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相変わらずノカラマツが多い。かなり実をつけているが小さいので花とあまり変わりない。オカトラノオ属の大きな白い花穂が目立つようになった。希少種のノジトラノオらしきも見られる。

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クサフジも全園で見られるようになった。花の時期は違うがナヨクフジが見えないのはさすが在来種の草原だ。ハンゲショウも見られるようになったが、トモエソウは花の時期はそろそろ終わりに近い。ユリ科からサルトリイバラ科になったシオデ、バアソブなどのつる植物も元気だ。

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ノカンゾウの花も多く見られるようになって、今年はベニカンゾウより普通の黄色みの強い花が多い。
いずれにしても分類ではユリ科が一番ふさわしいような気がするが、APG分類でユリ科から分割されてススキノキ科になった。そしてAPGⅣ(2016年)でススキノキ科(Xanthorrhoeaceae)からツルボラン科 (Asphodelaceae) に変更された。というが何となく馴染めない。

この情報は、「田島ケ原サクラソウ自生地を守る会」により登録されました。

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