さいたま市市民活動サポートセンター さポット活動報告自然、環境、生き物共生サクラソウ自生地の観察対象は結構あるのでよく見ると面白い

サクラソウ自生地の観察対象は結構あるのでよく見ると面白い

公開日:2023年06月22日 最終更新日:2023年06月23日
登録元:「ビオ・荒川さいたま

さいたま市の2023年6月21日の夏至の日の出は4時26分、日の入りは19時2分だった。昼間の時間は14時間36分だった計算だ。
サクラソウ自生地はオギやヨシが生い茂り、その間隙を縫ってノカラマツ、ノカンゾウ、クサフジ、オカトラノオ属、ハンゲショウ、シオデなどが花を咲かせ、トモエソウは花の盛りは過ぎてオニユリ、バアソブは出番を待ちかねている。将に在来種の宝庫「未来に残したい草原の里」の面目躍如だ。

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何やらアブラシキが飛んできた。

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急いでファインダーを向けるとなんと番っているようだ。あまり動かくなったので色々撮ってみた。
パソコンに移してみると何やらおかしい。よく見るとアブが獲物を捕らえたらしい。
そしてアブも普通に居る種類のようだがマガリケムシヒキ(曲毛)という複眼の後ろの毛が前に曲がっているのが名の由来という。敏捷で空中で飛んでいるハエさえも捕まえるというのだ

からビックリだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イネ科の植物の葉を折りたたんで作るカバキコマチグモの巣が4つもあった(丸数字で表示)。

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カバキコマチグモ(樺黄小町蜘蛛)は、フクログモ科コマチグモ属に属するクモで、カバキは体色が黄色いことから、体長1.5cm弱の毒グモ。在来種中で最も毒が強い。夏に雌は巣の中で100前後の卵を産み、孵化するまで巣の中で卵を守る。卵は10日ほどで孵化する。
生まれた子グモは、1回目の脱皮がすむと一斉に生きている母グモにとりついて体液を吸い取ってしまう。母グモは子グモに対しては抵抗しない。30分程度で絶命するが究極の子育てなのだろうか。

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オカトラノオ属の白い大きな花穂は色々な形の交雑種がありそれだけで面白いが、花穂を構成している一つ一つの花、花びらの形を見てみると興味深い。サクラソウ科の花なので5枚の花びらは根元では花筒になり先端が裂けているだけだが、よおく見るとこの裂片に2種類ある。丸形と細形があるので観察してみると面白い。230621nojimodoki

 

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