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2025年9月早起きバードウォッチングー僅かに感じた秋ー

公開日:2025年10月17日 最終更新日:2025年10月17日

石橋に立つとモズの高鳴きが聞こえてきました、秋の知らせのはずです。二羽で鳴き交わしているようでした。オオヨシキリは無言のままヨシの間を行き来し、夏のように声を張り上げる元気さはありません。コガモがいないかと期待しながら歩き始めましたが、芝川土手はオオブタクサとアレチウリに覆われ、水面はほとんど見えません。木の上で羽繕いするダイサギを横目に進みます。

大和田緑地では鳥の声は聞こえませんが、ミンミンゼミやツクツクボウシの大音声が響き渡り、エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、オカメコオロギなど虫の声も最盛期を迎えています。

田んぼに植えられた古代米は穂が垂れてきてそろそろ収穫時期になるでしょうか。

第三公園に着くと、駐車場近くの植え込みにメジロの姿がありました。普段はせわしなく動き回り、なかなか姿をきちんと見せてくれないのですが、今日のペアは動きが少なく、時々寄り添って互いに羽繕いをしていました。

芝川の整備はさらに進み、法面の木は伐られて土と横木で護岸が固められ草も生えていません。やや殺風景に感じられましたが、その時「カワセミがいる」との声。対岸の土の上にいるはずですが、逆光ということもありなかなか見つかりません。やがて二羽を確認。成鳥のメスと幼鳥の雄のようです。最初は向かい合っていましたが、ちょこまかと接近して背を伸ばした姿はまるでペンギンのスタイルです。二羽とも上を仰ぐような不自然な姿勢をとった後で、青い背をこちらに見せました。何をしているのか、とても気になりましたが、暑さのためその場を後にして日陰へ移動しました。

みぬまの沼は先日の雨にもかかわらず水が少なく鳥影はありません。トンボが飛び交って産卵しているのを見ていたとき、芝川方面から何か飛んできました。奥に着地したのはイソシギでしたがすぐにヨシの裏側に入り込んでしまいました。

対岸の水辺の木陰ではキジバトが「はあ、はあ」とでも言っているように口を開けて、休んでいました。9月に入ったとはいえ、まだまだ暑さが厳しいですね。

今日の出現数を確認したところ全部で17種、鳥の出が少ないなと呟いたその時、上空にカワウが現れました。次回は涼しくなっているでしょうね。

観察された鳥(18種)鳥類目録改訂第8版順

カルガモ2、キジバト5、イソシギ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、カワセミ2、コゲラ2、モズ2、ハシボソガラス9、ハシブトガラス8、シジュウカラ7、ヒヨドリ、ツバメ2、オオヨシキリ、メジロ3、ムクドリ10、スズメ5。

参加者7名

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