第234回勉強会「認知症Xまちづくりについて考えよう~新しい認知症観ってどんなイメージ?~」
第234回勉強会「認知症Xまちづくりについて考えよう~新しい認知症観ってどんなイメージ?~」
日時 2024年11月9日(土曜日)9:30~12:00
場所 浦和コミュニティセンター 第6集会室
参加者 17名
【前半】情報交換
・シャワーチェアにタイヤがついた『ウーゴ君』特定福祉用具購入商品。価格は定価で10万円弱。制作会社は施設対象で考えていたが在宅での購入が増えている。折りたたみ可能。
・さいたま市福祉まるごと相談窓口に『家計改善支援事業』がある。家計の状況を「見える化」し、各種給付制度の利用にむけた支援。滞納や債務整理に関する支援など「家計再生プラン」にまとめ自らの力で家計を管理できるように支援していく。
・介護人材不足問題・・各企業が人材確保を模索している。さいたま市北区の特養フルールでは外国人就労を開始。住宅も法人が用意してい る。
・大阪府立大学「竹林 崇教授(作業療法士)」・・X(旧ツイッター)に片麻痺でもできる家事グッズや情報を投稿している。
・厚生労働省のケアマネジメントに係る諸問題に関する検討会にてケアマネジャーのシャドーワークについて検討している。
・埼玉県リハビリテーションセンターではパーキンソン病の方の短期入院を受け入れている。リハビリで、リーシルバーマン体操(パーキンソン病に特化したリハビリプログラム)を実施している。
・パーキンソン病特化型住宅型老人ホームPDハウスが一般宅への訪問看護を開始。さいたま市内は訪問可能。
・さいたま市認知症の人にやさしい地域づくり推進委員会での医師からの情報提供・・・抗認知症薬レカネマブの使用について40代、50代の患者さんもでてきている。就労継続等に有効。産業医に働きかけていく必要性あり。
・高知県立大学・・学生食堂で認知症カフェを開催。認知症ミニ講座を月に1回開催。コーヒーを100円で提供。学生、地域住民、認知症当事者等、100人くらい参加者がある。
・一般社団法人介護事業所連盟主催の学会に参加・・・電子契約導入による効果等を学んだ。職員の幸福度アップ等、介護業界こそwell-beingを目指していこう。
・全国薬剤師会学術大会に薬剤師のフィジカルワークの重要性のポスター発表を行った。→発表することで自身の振り返りになった。
【豆知識】
10月の事例検討会の中で手立てとして上がった「セルフケアプラン」の内容について詳しく調べた。
☆さいたま市のホームページより
介護サービス利用のためのケアプランをご自身で作成すること(自己作成)はできますが、自己作成の場合は、サービス提供者及び区役所高齢介護課と期限が定められた綿密な連絡調整等が毎月あり、作成者の負担が非常に重いものになります。また、ケアプラン作成には、自己負担がなく、さいたま市には十分な数のケアプランを作成できる事業者が多数あるので、お勧めしていません。自己作成した場合でも、必要となる作業が滞る場合は事業者との契約をお願いすることもあります。
☆埼玉県のホームページより
自分自身で作成できます。自分で作成した介護サービス計画書は、市町村に提出し、要介護認定の支給限度額の範囲内であるかなどの確認をうける必要があります。また、介護サービス計画書を作らない場合でも、そのときどきの必要に応じてサービスを利用したい方は一旦、利用する方が全額利用料をサービス提供事業者に支払って利用することが可能です。その時は領収書を市町村に持参すれば、原則として費用の9割を払い戻してもらうことができます。介護サービスを自己作成される場合は、お住いの市町村の介護保険担当課にご相談ください。
☆東京都北区では自己作成のための手引も作成しており、認めている。厚生労働省は認めているが、保険者(市町村)によって、バラツキがあるのが現状。
【後半】『認知症Xまちづくりについて考えよう~新しい認知症観ってどんなイメージ?~」
①認知症フレンドリーまちづくりセンターの半年の活動報告。
まちづくりセンター・・・さいたま市の委託事業。
地域活動の支援や認知症サポーター講座。
キャラバンメイト講座の開催等を行っている。
地域活動であるチームおれんじはさいたま市に19件。
認知症当事者を希望大使として、共にサロン活動やカフェ等を行っている。
②認知症フレンドリー団体としての取り組みの報告。
チームおれんじ宮原の活動について・・・地域住民として、活動を立ち上げ、すでに3回サロンを開催している。
当事者は15~17人参加がある。
③新しい認知症観を踏まえて地域での支援について考える。
古い認知症観、新しい認知症観についてグループ内で共有し発表。
【参加者の振り返り】
・認知症当事者に「居場所があるよ」と伝えていきたい。
・認知症観がポジティブなものに変わっていっていると思える。
・前向きにいきていけるよう支えていくまちづくりが必要だと思った。
・みんなが笑顔で過ごせる地域にしたい。
・「認知症の人」というレッテルを外したい。
【ファシリテーター・報告者の振り返り】
・特別なことではなく、できることを一つずつやってみることが大事。
・勉強会主催でできることをみんなで考えて行きたい。
この情報は、「NPO法人華齢なるケアマネたち」により登録されました。