さいたま市市民活動サポートセンター さポットNPO法人華齢なるケアマネたち活動報告福祉、たすけあい第239回勉強会「認知症の方の終末期~意思決定支援をどうしていますか?~」

第239回勉強会「認知症の方の終末期~意思決定支援をどうしていますか?~」

公開日:2025年04月24日 最終更新日:2025年04月24日

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第239回勉強会「認知症の方の終末期~意思決定支援をどうしていますか?~」

日時   2025年  4月12日 (土)  9:30~12:00

場所   浦和コミュニティセンター

参加者  19名(体験1名)

【前半】

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☆情報交換

・東京都では利用者や家族が自分でケアプランを作成する「セルフプラン」を認可している。区の介護保険課が相談支援している。

・秦野市介護支援専門員協会では「自己点検ガイド(訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、夜間対応型訪問介護、訪問入浴、福祉用具)」を作成。《誰も傷つかない点検ガイド》・・ケアプラン点検などで指摘を受け傷つくことはありませんか?そんな点検ではなく納得するような方法で点検できるように作成されている。

・さいたま市介護支援専門員協会よろず相談会に参加・・・要支援プランの委託を受けるCMが不足。ある包括では一人で144人担当している方もいるのが現状。さいたま市としては居宅介護支援事業所が指定を取り直接契約を締結することを推奨。しかし、報酬の少なさが委託、指定の取得に支障をきたしている。事務量を軽減するためケアプランの支援期間を延長したらどうかとの意見もあるが、国が作成した様式内目標文言に「1年ごと」とあるため延ばすことができない。

・願いのくるま

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☆豆知識

2月の勉強会の「在宅、施設でのベッドの4点柵の使用について」保険者に確認した。

・岩槻区・越谷市・・・NG

・さいたま市(岩槻区を除く)・・・身体拘束適正委員会を定期的に行い、切迫性・非代替性・一時性などを検討し、致し方ない場合に行政に相談・報告。

☆活動報告

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・市民活動サポートセンターフェスティバル(3/1.2に開催)のブースとステージに参加。一般客、各日32名がブースにみえ、体力測定や歩行器や車椅子利用の体験。昨年も体力測定に参加された方が今年もみえて昨年より成績が上がったという方もいた。

 今年はステージにも参加し、「81才と18才の違い」にメロディーをつけた歌や寸劇を披露した。

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・厚生労働省政務官に昨年の勉強会「介護保険制度を維持するために」で出た意見を提言書とし、直接手渡した。

【後半】

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☆事例検討会

「認知症の方の終末期~意思決定どうしていますか?~」

・事例・・末期がん。一日でも長く生きてほしい、自然に最後を迎えてほしい。家族で意見がわかれた。自分の意思を表現できない認知症の方の意思をどのように決定したらよいのだろうか?

〈ロールプレイ〉家族の双方が意見を交わしている場面を本人役は黙って聞いていた。

    本人役の感想・・・自分を抜きに話していて嫌だった。

             優しく話してくれ、自分のことをおもっていると思った。

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《わたしたちの最後をわたしたち抜きで決めないで》

自分の意思を表現できない方の意思を尊重するにはどうしたらよいのだろうか?

・認知症だからと決めつけず、本人の意思をYES・NOで聞く。

・本人の人となりや、昔のことをみんなで話し、どうしたらよいかイメージを膨らます。

・病気になる前から、痛みは嫌?病院は嫌?デイサービスなどに行きたい?など意向を確認する。なんでもないときから話しておく。

・病状をしっかり聞き、病気のこと、今の病状を理解する。

・表情でくみとる。

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☆振り返り「今日の勉強会で学んだことを踏まえ、今後にどのように活用していきたいか?」

・新しい認知症観を説明し、それを踏まえてエンディングノートを活用したい。

・還暦過ぎたらエンディングノートに記入。

・なんでもない時から最後をどのように過ごしたいかなど話し合っておく。

・認知症でも、最後まで本人の意思がある。本人抜きで決めてしまうと残された人たちに悔いが残ると思った。

・認知症は困った人ではなく、困っている人であることを家族に伝え、本人に意見を聞く。

・家族の考えを優先しがちだが、本人の意思もしっかり汲んでいきたい。

・「認知症だから自分の意見を言えない」と思っている家族に、本人の意思を確認することが大事と説明する。

 

 

       

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