さいたま市市民活動サポートセンター さポット活動報告福祉、たすけあい第52回 星のしずく*自死遺族の集い開催報告

第52回 星のしずく*自死遺族の集い開催報告

公開日:2024年03月11日 最終更新日:2024年03月11日
登録元:「星のしずく

2024年3月9日(土曜日)、晴れてはいても冷たい風が吹きつけ、体感温度が低く感じるさいたま市。

公共施設の集会室で対面の集いを行いました。

 

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『ずーっとね (仮タイトル)』 粘土作品/Y様より

 

 

 

参加者は19名様。

初参加の方はおられませんでしたが、お久しぶりにお顔を見せた方が4名様いらっしゃいました(^-^)。

パートナーが他界された方(2)、親が他界された方(1)、きょうだいが他界された方(1)、子が他界された方(15)が集いました。

 

先ずは参加者全員の自己紹介から。

近況・心境等のトークで一巡し、その後受付で配られた番号のテーブルに移動、五つに分かれてグループミーティングに入りました。

 

 

①グループ(子が他界)

・第一発見者となってしまったがための辛い心境について。

・自分の兄弟姉妹に辛い話を聞いてもらえて救われたこと。

・時が経つにつれ感じてくる気持ちの変化。

・どうしていたら現状を回避できたのか、あれこれ考え続けていること、後悔の想い。

・大切な人が還って逝った彼方へ自身が行くまでの歩み方や過ごし方のヒントが得られないかと会に参加してみている。

・歩み方は各々違うが、少しずつ何かが変わってくる、変化してきた感覚の情報共有。

 

 

②グループ(子が他界)

・家族の間でも喪失による気持ちの共有が難しく、怒りを感じる時もあるが、自分とは違う形で悼んでいるのかもしれない。

・子のために尽くしてきた親、反対に寄り添いが足りなかったと感じる親、そのどちらでも喪う場合もあり、どうすればよかったのかわからない。

・友達と会えず一人でオンライン授業などしていた子を想い、コロナ禍の影響について考えることがある。

・亡き子のきょうだいの話題。

・自死と周りに伝えていないこと。

 

 

③グループ(子が他界)

・既に交流のあるメンバーが揃ったため、余程緊張することもなく多岐にわたる話題が上がった。

・笑える話、真逆に辛い場面の回想もあったが、穏やかな雰囲気で普段は話せないような踏み込んだお話ができた。

・自死の本質について、各々の意見共有も。

 

 

④グループ(子が他界)

・スクラップブックを作って写真やメッセージなど思い出を集めていたり、事後からの工夫について。亡き子に来る辛かったDMも、宛名をスクラップしていくことでだいぶ苦しくなくなった等。

・おすすめの映画ドラマ漫画ラジオ(人生相談)災害、宗教の話題。なぜ以前より興味が湧くのか。

・時代や国を問わず、人々がぶつかってきた「死」というものについて、先人や相談者はどんな方法で答えを探して生きてきたのか、自分にそれを重ねてみることで、ヒントや救いを求めている。

 

 

⑤お立場別グループ(パートナー・親・きょうだいが他界)

・大切な人が他界したことはとても悲しいが、心配事が無くなったことにホッとする面もある。

・時間が経ってみると、感情と向き合いやすくなっていることに気が付いたりする。

 

・身近な人は話を聞いてくれるが、気持ちをわかってくれているとは思わない。

・辛い気持ちをやはり同じ立場の方とお話ししたい気持ちが湧いてくるが、なかなかお会いする機会がない。

 

・学生時代に大切な人を亡くし、先生からアドバイスをいただいたこと。当時のもやもやが一部解消できたことがあった。

 

 *

 

約3時間余り、お疲れ様でした。

ありがとうございました。

 

閉会後は希望者8名程で近くの飲食店に移動し、クールダウン茶話会タイムを持ちましたが、一見、どういう集まりなのか想像もつかないほど和やかなひととき。

お疲れ様でした。

 

 ◆ ◆ ◆

2024年3月15日(第3金曜日)

15:00~17:30まで

自死遺族等の権利保護研究会講演を開催します。

主催: 一社)全国自死遺族連絡会

参加費は無料です。

 

◆自死遺族の声から学ぶ『児童生徒の自死について』

オンラインや対面の集いで出会い、活動を共にする当事者ご遺族方に、ご自身の体験に基づいて諸問題等をお話ししていただける運びとなりました。

とても貴重な情報交換にもなると思いますので、当事者の方は勿論、当事者以外の方でも関心を持たれましたら奮ってご参加ください。

 

 ☆アメリカの自死対策と遺族への対応/スピーチ

  Manboさん⇒Ameba Blogはこちら

 

 ☆日本の学校の遺族への対応/スピーチ

  バトンさん⇒Ameba Blogはこちら

 

🔵第三者委員会の調査について

🔵日米の『自死』に対する意識・認識の違い

🔵意見交換、情報交換をメインに、日本国内における自死に関する問題について考えてみよう

🔵自死問題に特化して活動中の弁護士、司法書士、記者等の専門家を招いての会議スタイルです。

  ※お座席は50名程※

お問合せ: 090-5835-0017(田中幸子)

もしくは、星のしずくメールアドレス他でも詳細ご案内可能です。

 ★hoshinoshizuku0922@gmail.com (ポピー前川恵利子)

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 ★LINEアカウントをご存じの方はそちらへ

 

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◆自死遺族の集い

星のしずく・インフォメーション

 お問い合わせ hoshinoshizuku0922@gmail.com

 

◆第三者委員会について

AmebaBlog/バトンさん

さいたま市南浦和中学校 調査報告書リンク

 

◆自死と向き合い、遺族とともに歩む

⇒『法律・政策―社会的偏見の克服に向けて』手引書フリーDLぺージ

 

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