第48回 星のしずく*自死遺族の集い開催報告
2023年12月23日(土曜日)、さいたま市内の公共施設で今年ラストの対面の集いを行いました。
参加者31名様。
うち初参加者は4名様。
子が他界された方(28)、パートナーが他界された方(3)が集いました。
飛行機雲様から参加者皆様へのメッセージを開会冒頭で読み上げてから、わかちあいの集いに入りました。
まあるく円を描いて座席につき、参加者全員で自己紹介と近況等で一巡。
言葉に詰まりすんなり語り出せない方、切々と今現在の気持ちをお話しになる方、噛み締めるように事後からの年月を振り返る方、今後の“在り方”“生き方”ご自身なりの供養について意を決するようなお話しも聞かれました。
以前も言いましたが、この最初の全員一巡の時間がその長さだけではなく、意外に濃い語り合い・傾聴する時間になっているように感じています。
また、今回遠方の鳥取県にある自死遺族自助グループ『コスモス』の主催者: 厨子様とmaki様のお二方も参加になりました。
天候(雪)具合で危ぶまれていましたが、ご予定通り早朝の飛行機でさいたままでいらしてくださり、ありがとうございました。
自己紹介一巡後、受付で渡された番号のテーブル(四つ)に分かれて、更に踏み込んだわかちあいに入りました。
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印象に残った話題等。
①テーブル(お子様が他界)
・亡くなった人はそばにいる。姿は見えなくなっても力になってくれたり、見守ってくれている。
・間もないころの後悔の気持ちの変化。
・亡き子を心の中で想い話かけたりしている。日常の中で繫がっていると感じる。
・サインやシンボルについての話題。子供の好きな食べ物。子供を思い浮かべるような物。
・一周忌法要について。
皆さんのお話しを聴いて、亡き子を想う気持ちが伝わってきました。
②テーブル(お子様が他界)
・出会う動物や虫は亡き人が会いに来てくれたのではないかと思ってしまう。
・我が家の猫が空間を見ていると、亡き人がいるのではないかと思う。
・秩父や四国へ巡礼の旅について。
・お化け探知機バケたんの話題
・部屋の亡き人の匂いが感じられなくなって寂しい。
・亡き人の声が聞きたい。
③テーブル(お子様が他界)
・コロナの自粛ムードが解除されキラキラしている街中をやさぐれた気分で来たが参加できてよかったというお話。
・家族みんな傷付いていて、お互い余裕がない胸の内を分かち合いで話すことで、“放せて”“離す”ことで気づきにつながることもある。
・(当事者以外の)他人に話したらおかしいと思われることも、共通のテーマを持ち、話せて分かち合え、繋がれて、声がけで窮地を救われることもある。きっと大切な人たちが繋げてくれている、という想い。
④テーブル(お立場別ミックス)
・立場が違う遺族の共通点・共感できる部分と、それとは反対に違う部分もあり、気づかされること。
・同じ立場の遺族であっても、事の背景により違ってくる自責の念。
・詳細を伝えていない人とは普段踏み込んだ会話ができない。こうした会やグリーフサポートの場を利用している。
・大切な人が自死に至ってしまったショックと悲しみの中で、生きていくための心構えや信念、意思、理由、それぞれのお話。
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2023年ラストの星のしずく対面の集いに参加くださった皆様、お疲れ様でした。
私もこうした場で出会った皆様に支えられている当事者であると常に思うのです。
今年一年ありがとうございました。
旅先でのお土産や差し入れも多々あり、(申し訳なくも思いますが)とても感謝しています。
<(_ _)>
閉会後は希望者18名で、場所を移動して茶話会の時間を持ちました。
一見、サークルか何かの忘年会さながらの宴会にも見えなくもないので…こころの奥にある大きな悲しみとのギャップを想うとき、切なくなります。
ひとたび大切な人の会話になると言葉に詰まったり、泣いてしまう方々の様子に、やっぱり赤い目&赤鼻のトナカイに今年もなってしまう私なのでした。
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次回、星のしずく開催日について。
🌟第49回は対面の集いです。
2024年1月14日(第2日曜日)
13:30~16:30(受付13:15~)
下落合コミュニティーセンター
(JR与野駅西口徒歩2分)
※初めて使用する会場になります。
対面の集いはお申込不要です。
お気持ちが向きましたときに参加の方お待ちしています。
◆自死遺族の集い
★2024年、1/6日(土)、1/7(日)『香りはご馳走~想いをカタチに』手作りキャンドルワーク◎浦和コミセン(コムナーレ10階)
お問い合わせ hoshinoshizuku0922@gmail.com
◆第三者委員会について
◆自死と向き合い、遺族とともに歩む
⇒『法律・政策―社会的偏見の克服に向けて』手引書フリーDLぺージ
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