さいたま市市民活動サポートセンター さポット活動報告子育て、ファミリーサポート第42回起立性調節障害埼玉親の会報告

第42回起立性調節障害埼玉親の会報告

公開日:2025年12月08日 最終更新日:2025年12月08日

12月6日(土)に親の会を開催しました。

朝夕は寒くなり、暑さよりも寒さが苦手というタイプのODっ子には辛い季節になりました。

ODは思春期に起こりやすいため、受験を控えている年代には進路がとても気になる時期でもあります。

今回は中3、高3の子を持つ保護者の参加が多かったため、会の始めに受験についてのあれこれを説明したり、スタッフや過去に親の会に参加したことの人たちの経験談や思いなどを紹介する時間を設けました。

受験の方法などは年々変わっていくため、あまり参考にならない部分もあったかもしれませんが、ODっ子やその保護者が進路決定する時にどんな風に取り組んでいけば良いのかということは伝わったのではないでしょうか?

どの時点で体調が回復していくかにもよりますが、様々な状況を考えて、とりあえずはどのような方法があるのかなどを保護者だけでも早めに調べたり説明会などに参加することで、決して絶望的ではなく何かしらの方法はあるのだと分かると思います。また、そう感じるだけでも保護者自身の気持ちが落ち着き、それがお子さんにも良い影響を与えることも少なくありません。

 

自分自身の例を挙げると10年ほど前の我が子の高校受験において、親の会で知り合った同学年の子を持つ親何名かで、説明会や不登校セミナーに参加したり、通信制高校が集中している街を散策しながら、気になる高校の受付に直接資料をもらいがてら雰囲気を見たりなどしました。

実際には、「不登校特別選抜」という制度を利用して公立の定時制高校を受検して、第1希望の部はダメでしたが第2希望の部に無事合格しました。

もしそこが不合格だったときには定員割れしている他の公立の定時制高校の二次募集に再チャレンジ、それもダメだったときには午後から通える通信制高校に申し込むというところまで考えていました。

「不登校特別選抜」というのは正式には「不登校の生徒などを対象とした特別な選抜」というもので、簡単に言うと出席日数や内申点などは見ずに、当日の学力検査(時間は全校一斉の朝から夕方まで)の得点のみで勝負させて欲しいとお願いするような制度です。個人面接も行われます。

この制度を利用して、全日制の公立高校にチャレンジして体調が悪いながらも卒業できた子もします。また、何とか全日制に入学したものの進級が難しく、途中から通信制高校に転学したり、高卒認定試験で足りない単位を補ってから大学受験にチャレンジした子もいます。

 

体調の回復の様子を見ながら色々なパターンの受験方法が考えられるので、まずは情報を集めてみてください。(埼玉県内の公立高校の受検方法については、来年度に大幅な内容の変更があるとのことです。)

入学した先の高校や大学には相談室があったりカウンセラーがいたりなど、心配なことがあれば頼れる場所もあります。また現在通っている学校にも相談室の相談員やカウンセラー、保健室の養護教員、学年主任、それでも難しければ校長先生など、担任教員以外にも理解してくれる人がいるかもしれません。

もちろん親の会には同じ思いを抱えた人や経験者がたくさんいますので、是非お気軽にご参加ください。

 

この情報は、「起立性調節障害埼玉親の会」により登録されました。

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