さいたま市市民活動サポートセンター さポット自然観察さいたまフレンド活動報告自然、環境、生き物共生早起きバードウォッチングー秋、動き出した鳥たち 2025年10月5日

早起きバードウォッチングー秋、動き出した鳥たち 2025年10月5日

公開日:2025年12月02日 最終更新日:2025年12月03日

昨日の雨の名残か草花には水滴が残り、一面に靄が広がる中、観察会はスタートしました。秋を実感させる涼しい朝、50羽ほどのドバトが電線にびっしり並んでいました。ドバトにとっては飛ぶには湿気が強いので休んでいたのでしょうか。やはり雨模様の時は、じっとしているのですね。芝川沿いでは、カワセミ、モズ、ホオジロの鳴き声が聞こえ、水面近くにとまるカワセミを見ることができました。

大和田緑地公園では、丹精込めた古代米の黒米が見事に実り、稲穂がたわわに垂れていました。突然「サシバの鳴き声!」と、リーダーの声。スマホでサシバの鳴き声を聞かせてもらい確認しました。サシバはタカ類の渡り鳥、南方へ移動途中でしょう。

第三公園脇の芝川土手から対岸の樹上でしきりに鳴いているモズを観察していると、「アカゲラの鳴き声だ。」と、リーダーの声。周りを見まわすと、いました!樹高の高い枯れ木に垂直に止まり、嘴で幹を突つきながら、くるりと幹を一周しています。しばらく双眼鏡でアカゲラの仕草を観察し、赤い腹部を確認しました。アカゲラの特徴は黒い背中に「上下逆のハの字の白い線」があり、オスは頭頂が赤く、メスは黒いそうです。私たちが見たのはメスでした。

第三公園の池には鴨類が渡って来ているのではないかと、期待していましたが、池は静まり返っていました。カワセミやカルガモを観察していると、ヒクイナが鳴いているのがはっきりと聞こえて来ましたが、姿は見えません。

中の島の木立の上に鳥影が見え、ツミだと分かりました。カラスが近くにとまったので、ツミは飛び立ち、西側の柳のてっぺんに止まったので、続けて観察できました。双眼鏡では、腹部の縞模様はよく見えませんでしたが、一番小さい猛禽類にワクワクしました。

今日は南方へ渡っていくサシバの鳴き声を聞き、漂鳥のアカゲラも山地から帰ってきたようです。モズもしきりに鳴き、縄張り形成に精を出していました。夏から秋への季節の変わり目ならではの交差する鳥たちを見ることができました。

観察された鳥(25種)鳥類目録改訂第8版順(ドバト除く)

カルガモ21、キジバト11、バン2、オオバン、ヒクイナ(声)、カワウ、ダイサギ2、ツミ(幼鳥)、サシバ(声)、カワセミ3、コゲラ2、アカゲラ2、モズ8、カケス3、ハシボソガラス12、ハシブトガラス13、シジュウカラ13、ヒヨドリ31、オオヨシキリ、メジロ2、ムクドリ5、スズメ20、

ハクセキレイ3、セグロセキレイ、ホオジロ2

参加者10名。アカゲラ雌ツミ幼鳥

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